爬虫類の脱走について

爬虫類トーク

 

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みなさん爬虫類ライフ楽しまれていますか?

 

このブログを閲覧されている方の多くは,爬虫類飼育者の方々だと思いますが,昨今は爬虫類人気が高まり,昨年までは爬虫類イベントも毎月のように開催され毎回大盛況です.今年は新型感染症の世界的流行の影響により開催も非常に限定的ですが,待ちわびていた方も多いのではないでしょうか?

 

また,SNSや動画投稿サイトにて爬虫類の魅力を発信される方も多く,今後ますます爬虫類の人気は高まる事も考えられます.

 

私もそのひとり…

ですが,世間一般的に爬虫類は「気持ち悪い」「怖い」「毒」などといった負のイメージが未だに根強いこともまた事実だと思います.

 

そんな中,日本には存在しない爬虫類が脱走・捕獲したなどといったニュースを見ると…

 

住宅街にオオトカゲ ペットが逃げ出したか 静岡 沼津 | NHKニュース
【NHK】静岡県沼津市の住宅街で、26日オオトカゲが見つかり、駆けつけた警察官が捕獲しました。警察は、ペットが逃げ出したとみて飼い…

 

今回は少し暗い話題となるのですが,夏になると何度か耳にする【爬虫類の脱走】について一人の飼育者としてそのリスクと社会に与える影響や今後についてなどを簡単にまとめていきたいと思います.

*あくまで一人の飼育者としての個人的な見解です.

 

 

爬虫類の脱走??

まず大前提として飼育している爬虫類のほとんどは犬や猫などの哺乳類のように懐くことはありません.

 

野に放てば帰ってくることはまずありませんし,側溝や木の上など私たちの手の届かないところにあっという間に逃げてしまいます.

 

毎年夏になると爬虫類が脱走したというニュースをちらほら目にしますが,そのほとんどは大型のものが多いです.

 

オオトカゲやイグアナ,時々フトアゴヒゲトカゲなんかもいますね.

黄色い"巨大トカゲ"が公園の柵にしがみつき・・・栃木(14/07/07)

個人的にフトアゴはどうやったら脱走して外に逃げ出すのか教えてほしいくらいですが…

 

イグアナやオオトカゲは逃げるときの瞬発力は驚くほど素早いので,恐らくすぐに側溝の奥や木の上などに逃げられてしまうでしょう.

 

脱走される要因として良く耳にするのがケージの鍵の締め忘れ扉の開けっ放し,そして日光浴中ではないでしょうか?

 

さすがに散歩中に…といった話は聞いたことがないので,ないとは思いますし,そもそも爬虫類を散歩させている方は余程取り扱いに慣れた方だと思うのでそんな事故は起きにくいのでしょうか?

 

いずれにしても夏にそういったニュースが多くなる理由としてはやはり日光浴などの為に,屋外に連れ出したことによるものが多いかと思われます.

 

 

日光浴は必要?

 

個人的にはトカゲには必要だと考えています.

 

特に草食性のイグアナやトゲオアガマなどといった種はビタミンD3の摂取のほとんどを紫外線に依存している傾向がありますので,紫外線不足は成長に重大な影響を及ぼします.

 

フトアゴなんかもよく紫外線不足による弊害を目にします.

 

爬虫類の紫外線についてはコチラ↓

https://chosyucrypter.com/archives/%E3%80%90%E7%88%AC%E8%99%AB%E9%A1%9E%E3%81%AE%E5%90%84%E7%94%9F%E4%BD%93%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%B4%AB%E5%A4%96%E7%B7%9A%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%91.html

 

オオトカゲや肉食系のアガマについても日光浴は非常に有効だと思いますし,絶対にダメだと否定する要素はないと思っています.

 

 

ではヘビはいかがでしょうか?

 

個人的には全く必要ないと考えています.

 

そもそも日光浴をせずとも骨代謝疾患を呈したという話は聞いたことがありませんし,エサを丸呑みにする彼らはビタミンD3などのミネラルも獲物から摂取できています.

 

これまでにも紫外線がない状態で全く弊害なく何世代にも渡って繁殖が成功している現在,無理に外に連れ出して日光浴をするメリットはないのではないでしょうか?

 

そして爬虫類が嫌われる一番の要因はやはりヘビです.

 

私を初め,爬虫類愛好家の方々からすれば,ヘビほど完璧かつ美しい生き物はいませんし,その可愛らしい瞳もずんぐりむっくりな体のものや,無茶苦茶カッコいい樹上棲のものまで,はっきり言って魅力しかないのですが,やはり世間一般的には嫌われ者です.

 

そんなヘビをわざわざ外に連れ出して日光浴や散歩をする理由が個人的にはどうしても理解しかねます.自己顕示欲に駆られた行為にしか思えないのは私だけでしょうか?

 

少し荒げてしまいましたが,やはり飼育ケージから出して,日光浴などをさせる際は,いつも以上に生体の観察を怠らず,最悪の自体も想定して絶対に目を離さないようにしたいものです.

 

 

脱走が続くとどうなる?

脱走が相次いでも,正直なところ爬虫類の飼育自体が法的に規制される可能性は低いと考えています.

 

多くの方が心配している特定動物への指定は現状では考えにくいと個人的には思っています.

 

特定動物とは…

特定動物とは、日本の法律である動物愛護管理法の規定に基づいて、人の生命、身体又は財産に害を加えるおそれがある動物として政令で定められる動物種のことである。 

 

現在特定動物に指定されている爬虫類としては

 

■ワニ全種

■ドクトカゲ全種 

オオトカゲ科

・ハナブトオオトカゲ

・コモドオオトカゲ

■ニシキヘビ科

・アミメニシキヘビ

・インドニシキヘビ

・アフリカニシキヘビ

・アメジストニシキヘビ

・オーストラリアヤブニシキヘビ

■ボア科

・オオアナコンダ

・ボアコンストリクタ―

■ナミヘビ科

・コブラ科 全種

・クサリヘビ科 全種

・その他毒ヘビ

 

 

毒ヘビやワニは特定動物の指定は妥当であり,アミメ・インド・アフリカニシキヘビ,アナコンダも十分特定動物として納得ができるかと思います.

 

上記に挙げられている種と同等に人の生命,身体は又は財産に害をなす種がいるかと言われれば少し疑問に感じられます.

 

大型となる爬虫類は確かに一般的なペットと比較すれば危険度は増しますし,犬猫のように改良された家畜というわけではないので,絶対に指定されないといった話ではないと思います.

オリーブパイソンの魅力と危険性??

ただ,先ほども言いましたが脱走が続いたからと言って指定される可能性は低いと思いますが,やはり脱走した生体が第三者にケガをさせてしまった…となると話は全く別の方向に進んでしまうかと思います.

 

ボアコンストリクターの事例がありますので,そういった議論が巻き起こり,世論に流されてしまえば……そう考えたくはないですけどね.

 

 

今後の爬虫類飼育はどうなる?

 

あくまで一個人としての考えですが,昨今の爬虫類人気によって飼育されている方が増えた一方で,脱走や遺棄といった不幸な事例も増えてきたのもまた事実だと思います.

 

また,現在はコロナ禍の影響もあってか,ペットブームが起きているといった話も…

 

新型コロナ禍でのペットブームが招いた「思わぬ悲劇」(オルタナ) - Yahoo!ニュース
新型コロナウイルスによる外出自粛要請で、にわか「ペットブーム」が起きたが、「思わぬ悲劇」も起きている。産経新聞の6月11日付けの記事によれば、ペットショップの売上高が、例年の2倍になるところもあると

 

しかし,野生動物の保護や,今回のコロナ禍の影響もあって野生動物の輸入とった商取引もいつまでも今まで通りとはいかないかもしれません.

 

大型爬虫類は軒並み国内から排除される,特定外来生物に北米産や大陸の爬虫類何種かが指定されるといった未来は想像したくはありませんね.

 

もう影でコッソリ飼育していた昔の様にはいかない時代になっていますので,飼育者一人一人が目の前の生体に責任を持ち,改めて襟を正して爬虫類飼育に向き合っていきたいですね.

 

と,えらそうにここまで書いてきましたが,私も過去に日光浴中に脱走されそうになるという,ヒヤリとした経験がありますので,飼育者の方々どなたにでもその可能性はあるという事ももう一度認識しないといけないのかもしれませんね.

 

という事でもう一度,扉の閉め忘れ,鍵の確認をしてきます!!

 

 

 

*本ブログは一人の飼育者個人としての見解です.あくまで飼育日誌でありその飼育方法や工夫などは長年の経験に基づくもので科学的根拠があるものではありません.参考にしていただくことは大変光栄ですが,最終的な判断は自己責任にてよろしくお願い致します.

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長州クリプターです.

20年ほど爬虫類の飼育とブリードを趣味の範疇で楽しんでいます.
こちらのBLOGでは日々の飼育日誌として,私の飼育環境や飼育設備,日々の記録などを公開していきます.皆さんの爬虫類ライフに何か1つでも役立つ情報が提供できればと思っています.

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